2016 年8 月に弊社が実施した小笠原諸島におけるねずみ駆除の為の殺鼠剤散布作業についてご報告いたします。
世界自然遺産に登録された小笠原諸島の主に兄島に生息する固有種の陸貝(カタツムリ)保護のために、ねずみ駆除を目的とした事業が環境省主導の元に実施されています。殺鼠剤を空中から投下する作業の大半は実機ヘリコプターにより実施されましたが、海洋汚染などを防止するために、断崖になっている海岸付近はドローンによる殺鼠剤の空中散布を実施いたしました。
試験的ではありますが、マルチコプター型のドローンによる殺鼠剤
散布としては日本初の事業になります。
・ 実施期間 2016 年 8 月 13 日〜21 日(延 6 日間)
・ 実施機体 enRoute 製 AC940 改
・ フライト数 47 フライト
・ 投下薬剤料 146kg
小笠原諸島は切り立った断崖の海岸が多いため、ヘリコプターによる空中投下や人的散布ができない場所が多く存在します。主に断崖の海岸線や小さな岩礁を中心対象として、小型の作業船上からの操作、作業で、ドローンの有効性を示すことができました。